アジングのコツ
・大きなアジを釣りたい
・沢山のアジを釣りたい
・こだわりのリグでアジを釣りたい
・小さなアタリをフッキングし、釣った感を堪能したい
・一匹のアジとの駆け引きを楽しみたい
思いや趣向は違えども、【アジ】を釣るという情熱は同じです。
どんな魚でも共通する事ですが、【アジ】を釣るためには、
魚が居るポイントでレンジを探し、魚の前にリグを届ける事が基本です。
これは、簡単な事かと思われがちですが、
群れで回遊する【アジ】を釣るためには【アジ】が居るであろう泳層(レンジ)と場所(ポイント)を探り、
毎度、そこにアプローチする事こそが、必要な条件となります。
では、リグについてはどうでしょう。
ジグヘッド単体、スプリット、キャロ、ダウンショットから始まり
メタルジグ、プラグ、カブラ等様々なリグを使って船上から【アジ】にアプローチをする上で重要な事は?
ここでは、①ジグヘッド単体 ②キャロ・ダウンショット(通称バーチカルコンタクト=バチコン)に付いて記述します。
①ジグヘッド単体
私もそうなのですが、このリグが一番好きだというアングラーも多いでしょう。
レンジの操作や【アジ】からの信号が、
シンプルなリグなだけにアングラーにはダイレクトに伝わり【アジ】を釣った感を一番得られるリグだと思います。
そこで重要となるレンジの操作と【アジ】との距離の把握
カウント〇秒、水深〇m 人それぞれレンジの刻み方は異なると思いますが、
群れで行動する【アジ】との出会いを求めるには
アタリがあったレンジを繰り返し攻めることのできるreproducibility(再現性)と、
【アジ】との距離を想像するconcentration(集中力)が大事だと考えています。
船にはGPS魚探を搭載していますので、
ポイントの水深、【アジ】のいるであろうレンジをお伝えする事は可能です。
しかしながら、カウント◯秒は水深◯mまでリグが沈んでいるのか?
を考えてレンジを刻んでいるアングラーは少ないように思えます。
まして、レンジに対して平行にリグを通すのか?、はたまた、斜めにリグを通すのか?
人によって攻略法は違いますので正解はないのかもしれませんが、
【アジ】は口の形状と習性からも考えると上方を意識しながら口を使う魚であり
レンジよりも少し上の層から攻めて、徐々に下げる方法が【アジ】へのアプローチの最善方法ではないかと考えています。
次に、【アジ】との距離
キャスト時の飛距離と方向をある程度一定にさせる精度を前提として、
レンジを意識する事に集中し、ついつい忘れがちな事がリールを何回巻いた時に「アタリ」があった事なのです。
その事を意識、認識しておく事は
2匹目、3匹目さらに4匹目、5匹目と数(再現性)を求める上では重要な事なのです。
要はキャストして任意のレンジにリグを沈め、
アクションさせて、ふけた糸を巻く行為を漫然として行うだけでは釣果は伸びないと私は考えています。
陸っぱりでのアジングとは違い、動く船上で【アジ】と数多く出会うためのreproducibility(再現性)と、
距離を合わせるoncentration(集中力)こそがボートアジングの肝と私は考えていますので、
乗船時には誰にでもご理解頂ける様
レンジを◯mで刻む方法やピンの距離を通す方法をレクチャーさせて頂きますので
お気軽にお申し出ください。
ジグヘッドの重さについては1.2g〜2.0gを数種類、余裕があれば0.6g〜3.0g以内をお持ち下さい。
②キャロ・ダウンショット
船からのアジングでは
通称バチコンと呼ばれるボトム付近をダイレクトに且つ手返しよく狙うために考案されたリグとなり
水深20m以上、又は急潮流でのポイント攻略に適したリグですが、
分離リグなだけに魚からのダイレクト感はジグヘッドに比べると落ちてしまいます。
しかしながら、上記条件の他
ジグヘッド単体以上に重たい重りを付ける事による手返しの良さ
さらに、ボトム感知に適した釣法ですので、初心者の方にもお勧めできます。
ジグヘッドよりも重たい重りを付けて素早く底まで落とし、
ボトム付近を回遊する事の多い大きなサイズの【アジ】を効率的に狙えます。
状況により【アジ】への誘い方は様々なパターンがありますが
ボトムから数メートル上までを意識しながら、誘いと食わせの間を演出する事が大切です。
キャロとダウンショットのリグの違いではそれぞれに一長一短がありますが、
簡単に明記すると
根掛かり率:キャロ>ダウンショット
アタリの感度:キャロ>ダウンショット
重りの交換時間:キャロ<ダウンショット
キャロは重りが着底した後にリーダー分を巻き上げ
ワームがボトムすれすれを漂わせてからのスタートとなります。
巻き上げる事により根掛かりは少なくなりますが
ポイント移動や状況により重りの交換が瞬時に行える仕掛けの工夫が必要です。
ダウンショットは重りがボトムをノックするイメージから徐々に上層に向けて泳層を探りますが
分離リグなだけに【アジ】のアタリはぼやけます。
さらに、ライン同士が絡む場合も多々ありますので仕掛けを工夫された方が良いでしょう。
例えば、船釣りの枝スで使うビーズ、スナップ付き三又サルカン、天秤等でもチャレンジしてみて下さい。
※キャロ用の重りや仕掛けは自作する事によりラインをカットせず手早く交換出来る方法もございます、
気兼ねなくお申し出ください。
また、リールの巻き数を意識する事により
ボトムから〇m上に映し出された魚の層を捉える事も簡単に出来ますので
お手持ちのリールでの一巻の長さを調べた上で乗船される事をお勧めします。
キャロ・ダウンショットリグの重さは通常、水深の半分が目安となり
案内させて頂くポイントの水深は8〜20mです、3g〜15gの重り数種類をお持ち下さい。
中通し・ナス型の鉛重りで0.8号〜4号までをポイントと状況により使い分けます。
陸っぱりの釣行とは違う
限られた時間内でより多くの【アジ】を追い求め、
釣り上げる喜びのお手伝いを少しでも出来ればと考えています。